下顎骨標本の額装¶
9月8日に完成した鹿の下顎標本を、額装して展示できるようにしました。
完成した下顎標本をそのまま置いておくのはもったいないと思っていたので、前回の記事で「何か箱を作って飾れるようにするかもしれません」と書いていた通り、実際に展示用のフレームを制作してみました。
フレーム材料の変更¶
最初はメープル材でフレームを作ろうと考えていました。メープルは硬い木材で美しい木目を持っているのですが、僕の現在の技術では加工が難しくて、思うような仕上がりになりませんでした。
そこで新しくヒノキ材を購入してきました。ヒノキは比較的加工しやすい材料で、香りも良く、今回のようなざっくりとした作業には適していると思います。実際に作業してみると、メープルに比べてノコギリでの切断やノミでの調整が格段にやりやすかったです。
完成した額装作品¶
ヒノキ材のフレームに黒い背景を組み合わせて、下顎骨2本を配置しました。反芻動物の特徴である左右分離した下顎骨が歯列と共に美しく展示できています。
黒い背景に白い骨のコントラストが効いて、博物館の展示のような仕上がりになったと思います。フレームの四隅はネジで固定して、しっかりとした作りにしました。
制作を振り返って¶
下顎標本の制作から額装まで、思っていた以上に時間がかかりましたが、満足のいく展示品になりました。ヒノキの加工しやすさを改めて実感できて、今後の木工作業でも活用していきたいと思います。
自然標本を適切に展示することで、動物の骨格構造をより詳しく観察できるようになりました。歯列の配置や骨の形状など、教材としても価値のある仕上がりだと思います。
皆さんも標本制作や額装作業の経験があれば、ぜひ教えてください。この記事が参考になれば嬉しいです。