石垣島への旅は、魚を捕まえることが最大の目的でした。そして期待以上の成果と忘れられない体験が待っていました!
空から見た石垣島の美しさ¶
石垣島に到着すると、上空からの景色が息を呑むほど美しく、青い海と緑豊かな島の全景が一望できました。これから始まる海での冒険への期待が高まります。
石垣島観光とソーキそば¶
まずは石垣島を軽く観光。石垣島のガラス館などの観光スポットを巡りながら、良い釣りポイントを探索しました。
そして待望のソーキそば!豚の軟骨肉がトロトロに煮込まれた本場のソーキそばは、期待を遥かに超える美味しさでした。これで体力も十分チャージ完了です。
いよいよ海へ!良いポイント発見¶
ついに理想的なポイントを発見!海に潜ると、まずオレンジ色に輝く美しいクマノミがイソギンチャクと共生している光景に出会いました。この鮮やかな色彩と愛らしい姿に、思わず見とれてしまいます。
結構深いところで大漁!¶
結構深いところまで潜って、何匹かの魚を捕獲することができました。まずは銀色に輝くイスズミの美しい魚。30cmほどのサイズでした。
🐟 イスズミの詳細解説¶
市場価値: 通常は市場価値が低く、多くの地域で廃棄される「磯臭い魚」として知られています。しかし興味深いことに、和歌山南紀では冬季に1kg当たり10,000円の高値で取引されることもある、地域によって評価が極端に分かれる魚です。
食性・生態: 幼魚はプランクトンを食べますが、成魚は海藻を主食とする植食魚に変化します。夏〜秋は付着動物(コケムシ、ムラサキガイなど)を食べ、冬はハバノリなどの海藻類(緑藻57%、褐藻25%、紅藻18%)を摂食します。この食性の変化が味に大きく影響します。
味の特徴: 身はあっさりしていてマダイに似た食感ですが、海藻食が原因の強い磯臭みが特徴的。特に夏場は磯臭さの権化のような魚になりますが、冬場は臭みが和らぎ、身質も良くなります。脂の甘さはありませんが、魚らしい旨味はしっかりあります。
他魚との比較: メジナと見た目が似ていますが、イスズミの方が遥かに磯臭いとされます。しかし適切な処理(血抜き、10秒間の湯引き→氷水)をすれば、鯛に匹敵する上品な白身魚になる可能性を秘めています。和歌山では「すき焼きの高級食材」として珍重されているのがその証拠です。
さらに、フォルム印象的なチョウチョウコショウダイも捕獲。50cm以上ある立派なサイズで、見た目も非常に美しい魚です。
🐟 チョウチョウコショウダイの詳細解説¶
市場価値: リーズナブルな価格で流通し、コストパフォーマンスに優れた白身魚として、最近は飲食店で好んで使われています。亜熱帯・熱帯域では重要な食用魚として位置づけられ、沖縄県でも積極的に利用されています。
食性・生態: 体高があるため体長の割に非常に大きく見えるのが特徴で、40cm前後が標準サイズです。幼魚の頃はひらひらと蝶が舞うように泳ぐことから和名が付けられました。成長につれて体色や斑紋が劇的に変化し、幼魚の黒縁大斑紋から成魚のヒョウ柄模様へと変化します。
味の特徴: やや硬めの身質で、くせのない上品な旨みを持つ白身魚です。日持ちが良いのも大きな特徴で、刺身よりもカルパッチョに向いた食感とされています。コショウダイ類特有の淡泊で上品な味わいが楽しめます。
他魚との比較: 同じコショウダイ科の中でも見た目の美しさと身の締りが特徴的で、マダイほど高くなく、アジ・サバほど安くない中級魚として位置づけられます。刺身の場合、マダイのような甘みは少ないものの、イサキに近い上品で淡泊な味わいを持ち、様々な料理法に対応できる優秀な食材です。
念願のアカジンミーバイとの出会い!¶
そして今回の最大の興奮がこれ!念願のアカジンミーバイです。茶褐色の体に美しい斑点模様が特徴的なこの高級魚を発見した時は、本当にドキドキしました。のんびり泳いでいるところを何とか捕獲成功!
🐟 アカジンミーバイ(スジアラ)の詳細解説¶
市場価値: 沖縄三大高級魚の筆頭格で、1kg当たり6,000〜10,000円という驚異的な高値で取引されます。スーパーでも1匹3,000円程度の価格で、その名の通り「赤い体をした大変高価なハタ」を意味する最高級魚です。
食性・生態: 水深3〜100mの沿岸サンゴ礁外縁部に生息し、幼魚は甲殻類、成魚は主に魚類を捕食する肉食魚。大型になると1mを超える個体もあり、雌性先熟型で2歳(30cm)でメス、4歳(60cm)でオスに性転換します。産卵期は春から夏にかけて行われ、警戒心が強いため捕獲は非常に困難です。
味の特徴: 表面の皮はゼラチン質で軟らかく、程よい繊維質の身が口の中で甘みやうま味を広げます。サンゴ礁の魚らしい身の締りの良さと、濃厚な旨みが特徴で、熱を通しても硬く締まりません。透明感のある白身で血合いはほとんど感じられず、マダイを遥かに凌駾する上品な味わいです。
他魚との比較: 一般的なハタ科のクエやマハタと比べても格段に美味で、特に刺身では旨みとほのかな甘みがマダイの2倍以上感じられます。沖縄では「お祝い事の魚」として珍重され、縁起の良い魚としての地位も確立しています。
アカジンミーバイは沖縄南部の海域でしか見ることができない貴重な魚で、しかもかなりの大型です。これは本当に嬉しい成果でした。
一日の成果¶
一日の成果を砂浜に並べてみました。大小様々な魚が並び、本当に充実した一日だったことが実感できます。特にアカジンミーバイは存在感抜群です。
調理タイム¶
特に大型のアカジンミーバイは、まな板に載せてもはみ出すほどの大きさ。50cmを超える立派な魚です。調理するのがもったいないほど美しい魚体でした。
捕獲した魚を天ぷらにしました。金色に美しく揚がった天ぷらは、新鮮な魚の甘味が際立ち、まさに最高の味でした。特にアカジンミーバイの天ぷらは、高級魚らしい上品な味わいでした。
石垣島の星空で締めくくり¶
夜は石垣島の美しい星空を眺めて一日を締めくくりました。天の川もはっきりと見え、都市部では決して味わえない満天の星空に感動。充実した一日の余韻に浸りながら、石垣島の自然の豊かさを改めて実感しました。
まとめ¶
石垣島でのスピアフィッシング体験は期待を遥かに超える素晴らしいものでした。特に:
- アカジンミーバイの捕獲成功 - 沖縄南部でしか獲れない高級魚との出会い
- 多種多様な魚種 - クマノミ、イスズミ、チョウチョウコショウダイなど豊富な魚種
- 絶品グルメ - 本場のソーキそばと新鮮魚介の天ぷら
- 美しい自然 - 澄んだ海と満天の星空
石垣島の海の豊かさと自然の美しさを存分に味わえた、忘れられない旅となりました。次回もまた石垣島の海に挑戦したいと思います!