11月下旬、ふと思い立って立山へ行ってきました。
この時期はケーブルカーがメンテナンス中で、臨時バスで室堂まで直通できると知り、これは行くしかないと。
特に下調べもせず、とりあえず雪山を歩きたいという気持ちだけで出発しました。

立山駅から出発

立山駅前の風景

早朝の立山駅に到着。
ハーフティンバー調の駅舎が山岳リゾートの雰囲気を醸し出しています。

通常はここからケーブルカーで美女平まで上がりますが、今回はメンテナンス期間中のため臨時バスを利用します。
バスは立山駅から室堂まで直通で約70分。

途中、車窓から見える紅葉の残りと雪のコントラストを眺めながら、高度を上げていきます。

室堂に到着

室堂の雪景色

バスを降りた瞬間、冷たい空気が肺に入ってきて目が覚める思いでした。
標高2,450m、眩しいほどの雪景色が目の前に広がっています。思わず深呼吸。

快晴の空の下、周囲の山々が雪を被って輝いていました。
すでに多くの観光客やスキーヤーが雪を楽しんでいます。

雄山と雄山神社

雄山の山頂付近を望むと、雄山神社の建物が見えます。
山頂は完全に雪に覆われており、冬山の厳しさを感じさせます。

室堂山展望台を目指して

今回はあまり事前調査をしていなかったので、とりあえず行けそうな坂を登ることにしました。目標は室堂山の展望台です。

室堂山への登り

室堂山へ向かう雪斜面を登っていきます。先を行く人たちの姿が見えます。
標高差約200mほどの登りですが、雪の斜面を登るのは意外と足に来ます。
一歩踏み出すたびに雪がキュッキュッと鳴り、息が少しずつ荒くなってきました。

スキーを担いで歩く登山者たち

スキーを担いで雪原を進む登山者たちの後ろ姿。
太陽に向かって歩いていく姿が印象的でした。
バックカントリースキーを楽しむ人も多いようです。

室堂山展望台からの眺望

室堂山の中腹で稜線に出た瞬間、思わず足が止まりました。
北アルプスの山々が目の前に広がっています。

北アルプスパノラマ

展望台付近からの眺望です。
雪を被った北アルプスの峰々が連なり、奥には黒部峡谷へと続く山々が見えます。

稜線からの眺め

稜線に立つと、足元から遠くの山々まで一望できます。
空は少し曇ってきましたが、山々はしっかり見えているので問題なし。
風が強くなってきて、立っているだけで体温を奪われていきます。

槍ヶ岳を望む

遠くに槍ヶ岳の特徴的な尖った山頂が見えました。
あの槍がここから見えるのか、と少し得した気分になります。

北アルプス連山

雪をまとった北アルプスの連山。
手前の稜線から奥の山々まで、幾重にも重なる山並みが続いています。
しばらく眺めていたいところですが、じっとしていると寒い。

展望台での記念撮影

室堂山展望台で記念撮影。
両手を広げて北アルプスの絶景を背景に。
アイゼンを履いて登ってきた甲斐がありました。

帰路

室堂での散策を終え、臨時バスで立山駅まで戻ります。

田園風景と北アルプス

帰路の途中、富山平野から北アルプスを望みます。
田園地帯の向こうに雪を被った山々が連なり、さっきまであの山の上にいたのかと思うと不思議な気分です。

夕方の市街地から見た北アルプス

夕方の市街地から見た北アルプス。
街中からでもこれだけの山々が見えるのは、富山ならではの景色だと思います。

まとめ

今回は事前調査なしの気軽な立山訪問でしたが、室堂山展望台まで登ったおかげで良い景色に出会えました。

  • ケーブルカーメンテナンス中は臨時バスで立山駅から室堂まで直通(約70分)
  • 室堂山展望台までは室堂から約200mの登り
  • 11月下旬でも十分な積雪があり、スノーシューやアイゼンがあると安心
  • 天気が良ければ槍ヶ岳など北アルプスの名峰が一望できる

次回はもう少し事前に調べて、別のルートも試してみたいと思います。