ドローンを飛ばしたら面白そうな場所を探していて、Google Mapで気になるお寺を見つけました。
行ってみると、そのあたりはユネスコ「世界の記憶(Memory of the World)」に登録された「芳洲の里」という地域でした。
結局ドローンを飛ばすほど開けた場所ではなかったのですが、思いがけず風情ある集落の散策を楽しむことに。
きれいな水路が張り巡らされていて、あちこちにお寺があって、もう見たお寺なのかまだ見ていないお寺なのか分からなくなるほどでした。
最初に訪れた円満寺¶
Google Mapで見つけたお寺に到着。「己高山 円満寺」と書かれた石碑が立っていました。
瓦屋根の山門は年季が入っていて、静かな佇まいです。
格子越しに中を覗いてみました。
木造の建物は使い込まれた風合いで、光が格子を通して差し込む様子が印象的です。
別の寺院へ¶
歩いていると別の寺院が見えてきました。
立派な本堂と、その奥に見える瓦屋根の建物群。敷地が広く、砂利が敷き詰められた庭が綺麗に整備されています。
この集落、本当にお寺が多いです。少し歩くとまた次のお寺が現れて、正直どれがどれだか分からなくなってきました。
集落の水路¶
集落を歩いていて気づいたのが、きれいな水路が張り巡らされていること。
澄んだ水が流れていて、道路の脇をずっと水路が続いています。
紅葉もちらほら残っていて、12月中旬とは思えない穏やかな天気でした。
芳洲松風せんべい¶
「芳洲松風せんべい」という看板を掲げた店を発見。
昔ながらの商店という雰囲気で、軒先には種や肥料らしきものが並んでいます。
地元で愛されている店なのでしょう。
水路沿いの風情ある路地¶
この集落で一番印象に残った風景です。
水路沿いの細い路地、古い門構え、瓦屋根の家々、そして奥に見える大きな木。
夕方の光が差し込んで、なんとも言えない雰囲気でした。
ドローンを飛ばすつもりで来たのですが、こういう路地は上から撮っても良さが伝わらないかもしれません。
歩いてこそ感じられる空気感があります。
芳洲の里の案内板¶
「ようこそ芳洲の里へ」と書かれた手作り感のある案内地図がありました。
雨森芳洲(あめのもり ほうしゅう)という江戸時代の儒学者の出身地で、朝鮮通信使との交流に尽力した人物だそうです。
その関連資料がユネスコの「世界の記憶」に登録されているとのこと。
地図を見ると、このあたりには寺院や史跡が点在していることが分かります。
全部回ろうとするとかなりの時間がかかりそうです。
天川神社¶
天川神社の鳥居。
大きなしめ縄が掛けられていて、紙垂(しで)が風に揺れています。
石造りの鳥居は苔むしていて、歴史を感じさせます。
緑に囲まれた小さな祠¶
散策の最後に見つけた小さな祠。
緑に囲まれた中にひっそりと佇んでいて、お供え物や風車が置かれていました。
地元の方に大切にされているのが伝わってきます。
まとめ¶
ドローン撮影スポットを探していて偶然訪れた芳洲の里。
結局ドローンは飛ばしませんでしたが、1時間ほどの散策で思いがけず良い発見がありました。
- 芳洲の里: 滋賀県長浜市高月町雨森にある歴史的な集落
- 特徴: 水路が張り巡らされた静かな街並み、多数の寺院
- 歴史: 江戸時代の儒学者・雨森芳洲の出身地。朝鮮通信使関連資料がユネスコ「世界の記憶」に登録
- 所要時間: ゆっくり歩いて1〜2時間程度
観光地化されていない静かな集落で、のんびり歩くには良い場所でした。
次回は雨森芳洲庵にも立ち寄ってみたいと思います。