H3ロケットの打ち上げを楽しみに種子島まで来ていたのですが、残念ながら中止になってしまいました。しかし、せっかく南九州まで来たので、隣の島である屋久島へ行くことにしました。

屋久島の森へ

屋久島の原生林と巨大な屋久杉

屋久島の森に入って最初に感じたのは、その薄暗さとジメッとした空気でした。見上げると、樹齢数百年を超える屋久杉が空を覆っていて、厚い苔が幹を覆っています。朝の光が木々の間から差し込む様子は、なかなか幻想的な雰囲気を作り出していました。

巨大な屋久杉との出会い

森の中の巨大な屋久杉の根元

さらに森の奥へ進むと、本当に大きな屋久杉に出会いました。根元の複雑に絡み合った根と苔むした幹が印象的で、樹齢千年を超えるという説明も納得できます。木の周りには木道が設置されていて、観光客も安全に見学できるようになっていました。

森の深部へ

下から見上げた屋久杉の巨木

森の深部では、さらに立派な屋久杉を見ることができました。幹の表面に刻まれた深い縦筋が、長い年月の経過を物語っています。屋久島特有の湿潤な環境が、これらの巨木を育んだのだと実感しました。

森の住人たち

屋久島の野生のヤクザル

森を歩いていると、野生のヤクザルにも出会いました。苔むした倒木の上で毛づくろいをしている2頭のサルを見つけたときは、思わず立ち止まってしまいました。赤い顔が特徴的で、観光客にも慣れているようで、自然な行動を観察することができました。

海中温泉体験

屋久島の平内海中温泉の岩場

屋久島のもう一つの名物、平内海中温泉にも行ってきました。干潮時にだけ現れる天然の温泉で、黒い火山岩の間に温泉水が溜まっています。なにげに男女混浴なのですが、海水と温泉が混じり合う独特の入浴体験は面白かったです。地元の方や観光客と一緒に、自然の恵みを楽しむことができました。

鹿児島への帰路

鹿児島港の高速船ロケット2

そんなわけで、種子島と屋久島を楽しんだ後は、高速船で鹿児島へ帰りました。写真の「ロケット2」という船名も、なんだか今回の旅を象徴しているような気がします。H3ロケットは見られませんでしたが、代わりに屋久島の大自然を満喫できて、良い体験になりました。

次回はぜひ、ロケットの打ち上げも見てみたいと思います。でも、今回のような予期せぬ旅の楽しさも、それはそれで良いものだと感じました。