水が消える川

伏流水という現象があります。
地表を流れていた水が地中に浸み込み、別の場所で再び湧き出すというものです。

岐阜県山県市の円原川がまさにそんな場所だと聞き、訪れてみました。
長良川の源流の一つとされています。

円原川の下流部の風景

まずは下流から。
苔むした木々の間を透明な水が流れています。
冬の日差しを受けて、水面がきらきらと光っていました。

上流へ遡る

川沿いを上流へ歩いていくと、だんだん様子が変わってきます。

水のない川床

川床はあるのに、水がありません。
苔に覆われた大きな岩がゴロゴロと転がっていて、明らかに「ここは川だった」という地形をしています。
でも水は一滴も流れていない。

これは想定外でした。
下流にはあれだけ水が流れているのに、上流に来ると完全に枯れている。
話には聞いていましたが、実際に見ると不思議な感覚です。

伏流水が湧き出す場所

少し戻ると、岩の間から急にエメラルドグリーンの水が現れました。

伏流水が溜まるエメラルドグリーンの淵

山に降った雨が地中を通って、ここで湧き出しています。
透明度が高く、底の石まではっきり見えます。

透き通った湧水の淵

水の青さが印象的でした。
周囲の岩には苔が生え、冬でも緑が残っています。

川の流れ

湧き出した水が集まり、少しずつ川らしくなっていきます。

岩の間を流れる清流

岩の間を縫うように水が流れ落ちていきます。
長時間露光で撮ると、水の動きが白い絹のように見えました。

森の中を流れる透明な川

森の中を静かに流れる川。
木漏れ日が水面に当たって、底の石が緑がかって見えます。

浅瀬の清流

浅い場所では川底の小石が一つ一つ見えるほどの透明度です。
来た甲斐がありました。

岩から湧き出して流れ落ちる伏流水

大きな岩の下から水が湧き出し、小さな滝となって流れ落ちていました。
ここが伏流水の出口の一つのようです。
深い緑色をした淵が美しく、しばらく眺めていました。

まとめ

円原川の伏流水、期待以上でした。
上流では枯れた川床しかないのに、下流では澄んだ水が流れている。
水が地中を通って湧き出すという現象を、自分の目で確認できたのは貴重な体験でした。

今回は1月の訪問で木々は冬枯れていましたが、夏の新緑の季節はさらに美しいはずです。
苔の緑も濃くなるでしょうし、涼しさも格別でしょう。

次は夏にもう一度訪れます。

アクセス情報

  • 場所: 岐阜県山県市円原
  • 駐車: 川沿いに数台分のスペースあり
  • 所要時間: 川沿いの散策で1〜2時間程度