GainForgeというMacアプリをつくりました。
LightroomからHDR書き出ししたJPEG(UltraHDR)を、HDRの情報を保ったままHEICに変換するアプリです。
アプリのページはこちらです。
LightroomはHDRをHEICで書き出せない¶
最近のLightroomはHDR編集に対応していて、HDRモニタで見ると写真の光がそのまま残っているような表示ができます。
これに慣れると、もうSDRには戻れません。
ただ、書き出しの形式には不満がありました。
LightroomのHDR書き出しはJPEG(UltraHDR)などに限られていて、HEICには対応していません。おそらくライセンスの問題だと思うのですが、圧縮効率の良いHEICが選べないのはもったいないと感じていました。
同じ品質ならファイルサイズがぐっと小さくなるので、写真が増えるほどこの差は効いてきます。
それなら、JPEGのUltraHDRをHEICに変換するアプリを自分でつくればいい、というのがGainForgeの始まりです。
GainForgeでできること¶
使い方はシンプルです。
Lightroomから書き出したJPEGをドラッグ&ドロップして、「すべて変換」を押すだけ。複数枚の一括変換に対応していて、CPUのコア数に応じて並列で処理します。
手元にあった59枚のHDR写真を品質0.50で変換してみると、合計332MBが204MBになりました。約4割減です。1枚ずつ見ても、6.4MBが3.9MBになったりと、なかなか気持ちよく縮みます。
品質はスライダーで調整でき、変換前後を並べて確認できる比較ビューワも内蔵しています。
実際に見比べてみると、このサイズ差でも品質はJPEGより良好です。むしろHEICのほうがきれいなくらいなので、置き換えない理由がありません。
HDRの情報はそのまま残る¶
このアプリの肝は、変換してもHDRの輝度情報(ゲインマップ)が失われないことです。
UltraHDRのJPEGは、通常のSDR画像に「ここをどれだけ明るくするか」というゲインマップを埋め込んだ構造になっています。
GainForgeはこのゲインマップを取り出して、Appleの写真アプリと同じ形式でHEICに埋め込み直します。そのため、変換後もHDRモニタではちゃんとHDR写真として表示されます。
見た目は写真アプリからHDR書き出しした場合とほぼ一致するので、Macで普通に扱えるHDR HEICになります。
入手方法¶
ソースコードも含めて、GitHubで無料公開しています。
対応環境はmacOS 15以降で、アプリ内の自動アップデートにも対応しています。
LightroomでHDR写真を書き出している方には、けっこう実用的なツールだと思います。
JPEGのまま溜め込んでいるHDR写真がある方は、試してみてください。