先日、水晶浜でiPhoneを落としました。防水ケースごと海の中です。その日は3往復して諦めました。

それきりになるかと思っていたのですが、諦めがつきません。
ある日、家に水中スクーターがあることを思い出しました。

あれなら砂地を横に長く流せます。人力で泳ぎ回るのとは、探せる面積が違うはずです。
そう思って、また水晶浜に来ました。

水はきれいです。水温は30度くらいあって、9月に入ってこの水温なら長く入っていられます。
条件はいい。これは見つかるかもしれません。

エントリーしました。

全開で30分

水中スクーターは、まあまあ速いです。
握って前に構えると、砂地が下を流れていきます。思った通り、面積が稼げます。

問題は電池でした。
全開で回すと30分ほどです。カタログの数字は覚えていませんが、実感としてはそのくらいでした。

30分後、スクーターはお荷物になりました。
浮力がある分マシとはいえ、抱えて泳ぐものが一つ増えただけです。

そこからは自力で1時間半ほど探しました。
砂地はどこも同じ砂です。前回もそう書いた気がします。

見つかりませんでした。

正直なところ、見つける場面のほうを先に想像していました。
砂の上に黒いケースが半分埋まっていて、拾い上げて「おお」と声が出る。あの感じです。何度か頭の中で再生していました。

想像通りには、なかなかいきません。

水晶浜の砂浜と沖の岩礁、遠くに霞む山並み

浜に上がりました。
沖に岩が点々と並んで、その向こうに山が霞んでいます。手前ではSUPの人が立ったまま流れていきます。前回より人はまばらです。

この砂浜の、この沖のどこかです。範囲だけは分かっているのに、それが一番どうにもなりません。

コンクリートの台に並べた水中スクーターとポリタンク、バケツに入れたウェットスーツ

建物脇のコンクリート台に、一式を並べました。
左が水中スクーターです。ポリタンクは真水、バケツにはウェットを放り込んであります。塩を落とすまでが使ったうちに入ります。

収穫がなくても、洗う量は変わりません。手だけは淡々と動きます。

まあ、また来ましょう。

敦賀まつり

上がって、敦賀に出ました。
町に入ると通行止めと露店が並んでいます。敦賀まつりでした。

祭りの露店に並ぶスマートボール台。ラッキーボール1ゲーム500円の貼り紙

木枠のスマートボール台が3台、道に向かって並んでいます。1ゲーム500円。
奥ではおもちゃとりんご飴が、天井から吊るされてゆらゆらしています。
店の人は座ったまま手元を見ていて、こちらには気づいていません。

「直下 -7℃」の幟の前で、過冷却コーラの瓶を持っているところ

過冷却コーラを買いました。マイナス7度まで冷やしてあって、瓶を出した瞬間から中が凍り始めます。
瓶の中で氷がゆっくり立ち上がってくるのが、外から見えます。

これ、タイでも買ったような気がします。屋台の並びに、こういう仕掛けものが一つはあります。

「かけ山 中川文明」の札を掲げた山車が、参道を進んでいる

道の真ん中に山車が停まっています。屋根の下で、着物の人形が舞台に立っています。
車輪から伸びた綱が路面に長く垂れていて、白装束の子どもたちが歩道でその時を待っています。
奥に気比神宮の鳥居が見えます。

車道が全部祭りに使われている光景は、なかなかいいものです。

鉄板の焼きそばをトングでパックに詰めているところ

タピオカを飲んで、焼きそばの列に並びました。
広い鉄板の上で麺がほぐされて、トングでパックに放り込まれていきます。手際がいい。

卵で包んでケチャップと青のりをかけたオムそば

頼んだのはオムそばです。薄焼き卵で包んで、ケチャップと青のり。パックのフタが閉まりきっていません。

食べて、帰りました。

電池をもう1本

iPhoneは見つかりませんでした。

道具を増やせば探索範囲は広がります。実際、スクーターが動いている30分はよく進みました。
ただ、広がるのは30分だけです。残りの1時間半は前回と同じ、自分の足で砂地を往復するだけでした。

次に行くときは、電池をもう1本用意します。それでも1時間です。
その1時間で足りるのかというと、たぶん足りません。

それでも、また探しに行くのだと思います。
帰りに祭りをやっていれば、それはそれで悪くない一日になります。