メジロ、再び

前回、大垣でメジロを探して空振りしました
ヒヨドリばかりで、肝心のメジロにはまったく出会えませんでした。それで今度は場所を変えて、京都ならどうだろうと思ったわけです。

桜の季節の京都なんて人だらけに決まっているので、メジロどころではない気もします。
ただ、メジロを探すこと自体はまあ口実みたいなもので、本音を言えばバイクに乗りたかったのです。

PCXを借りる

ライコランド京都で借りたホンダPCX。マットブラックの車体が店先に停まっている

ライコランド京都の819というレンタルサービスでPCXを借りました。
ずっとPCXが欲しくて悩んでいるのですが、買う踏ん切りがつかないので、こうして借りて乗っています。乗るたびに「やっぱりいいな」と思うのですが、そこから先に進まない。こういうことに時間とお金を使っています。

高架下の駐車場越しに見える任天堂本社ビル。白い建物の上部にNintendoのロゴ

走り出してすぐ、任天堂の本社ビルが見えました。京都にいるなあ、という実感が湧きます。

竜安寺の石庭

竜安寺の山門。重厚な木造の門の向こうに桜の枝が広がり、観光客が参道を歩いている

まず向かったのは竜安寺です。桜のころに訪れたいとずっと思っていました。
門をくぐると、まだ咲き始めの桜がちらほら。満開には少し早かったようです。

竜安寺の石庭。白砂に描かれた波紋模様と苔の島に置かれた岩石群。奥の土塀が歴史を物語る

竜安寺の石庭を広い画角で。白砂の上に石組が並び、丁寧に描かれた砂紋が広がる

やはり石庭はいいです。何度来ても、この白砂と石の配置にはぼんやり見入ってしまいます。
外国人の観光客がたくさんいました。みんな縁側に座って、しばらく動かない。あの感覚は言語を超えるものがあるのだと思います。

竜安寺の境内にある小さなお堂。木々に囲まれた静かな佇まい

石庭のあたりを離れて境内を歩いてみると、観光客の少ない静かなお堂がありました。
こういう場所をふらっと見つけられるのがいいところです。

竜安寺の木の枝にとまるヤマガラ。オレンジ色の腹が特徴的

そして肝心のメジロですが、全くだめでした。
代わりにヤマガラがほんの少しだけ姿を見せてくれました。オレンジ色の腹が特徴的な、かわいい鳥です。メジロではないけれど、まあ鳥に会えただけよしとしましょう。ちゃんと狙いに行くのは、また今度にします。

仁和寺

道路沿いから見上げる仁和寺の仁王門。桜の木と車が行き交う通りの先にそびえ立つ

竜安寺のすぐ隣なので、PCXで数分。仁和寺に到着です。

仁和寺の入口門。「総本山 仁和寺」の看板が掲げられた木造の門を外国人観光客がくぐる

仁和寺はとにかく広くて、正直よくわからないまま歩いていました。
ただ、五重塔が参道の正面に現れたときや、金堂の仏像を間近で見たときに「おおー」となる瞬間があって、それだけで来た甲斐がありました。

仁和寺の五重塔。参道の正面にそびえ、両脇に桜の木が並ぶ

五重塔と桜の組み合わせは、やっぱり絵になります。
まだ三分咲きといったところですが、満開だったら人もすごいことになっていたでしょう。

仁和寺の金堂内に安置された阿弥陀如来坐像。金色の光背と蓮華座が荘厳

金堂の中の仏像は見事でした。格子窓から差し込む光が金色の仏像を照らしていて、思わず足が止まります。

仁和寺の中門を高台から見下ろした風景。広大な境内に観光客が行き交う

高台から見ると、仁和寺の規模感がよくわかります。これだけ広いと全部回るのは大変です。

昼ごはん

コンビニ横の駐車スペースに停めたPCXの後ろ姿

仁和寺を出て、PCXを走らせます。バイク旅の相棒として、やっぱりPCXは具合がいいです。

嵐電の路面電車が通りを走る。紫色と茶色のレトロなツートンカラーの車両

途中、嵐電の路面電車を見かけました。京都は路面電車がまだ走っているのがいいですよね。

スタバのフラペチーノとサンドイッチで軽めのランチ

昼ごはんは、オートバックスとスターバックスがくっついたちょっとおしゃれなスペースで。
スタバのパンとフラペチーノで済ませました。寺巡りの合間の休憩としては十分です。

鈴虫寺の列と、竹寺

最後に、苔寺(西芳寺)の近くにある鈴虫寺に行こうとしました。
鈴虫寺は正式名称を華厳寺といい、一年中鈴虫が鳴いていることで知られています。僧侶の説法を聞きながら鈴虫の音色を楽しめるそうで、入口にはわらじを履いた幸福地蔵が立っていて、一つだけ願いを叶えてくれるのだとか。

……が、着いてみると長蛇の列でした。
なるほど、そういうお寺なら人気が出るのも納得です。ただ、時間的にちょっと厳しい。

地蔵院(妙徳山)の山門。「妙徳山」の扁額が掲げられた風格ある門構え

そこで、すぐ近くにある竹寺こと地蔵院に行くことにしました。

地蔵院近くの通り。「BAMBOO COFFEE」と古い木造の町家が隣り合う穏やかな風景

地蔵院の周辺は静かな通りで、「BAMBOO COFFEE」というカフェと古い町家が並んでいます。嵐山エリアの喧騒とは別世界です。

地蔵院の境内奥にある小さな門と庭園。苔と石段が静寂な空間を作り出している

地蔵院の石仏と小さな鐘楼。石畳の参道の先に佇む石像が竹林の中で存在感を放つ

地蔵院は、これが正解だったかもしれません。
外国人のお客さんがちらほらいるくらいで、ひっそりとした空気が漂っています。苔むした石段と竹林に囲まれた境内は、観光地というよりも、ただ静かな場所という感じ。鈴虫寺に並ぶよりも、こっちのほうが自分には合っていた気がします。

おわりに

メジロは今回もだめでした。2連敗です。
ただ、PCXで京都の寺を巡るのはかなり快適で、竜安寺も仁和寺も地蔵院も、それぞれ違う良さがあって楽しめました。桜はまだこれからでしたが、それくらいのほうが人も少なくてちょうどいいのかもしれません。

次こそメジロを見つけたいですが、また口実にしてどこかへバイクで走りに行く気がしています。