はじめに

ハノイからラオスのルアンパバーンへ向かいます。
ルアンパバーンは1995年にユネスコ世界遺産に登録された古都で、フランス植民地時代のコロニアル建築と仏教寺院が混在する独特の街並みが魅力です。
正直、出発前はあまり情報がなくて「どんなところだろう」という不安もありましたが、それも旅の醍醐味だと思って飛び込んでみることにしました。

旅のルート

今回の旅は、ベトナムのハノイからラオスのルアンパバーンへ飛行機で移動し、その後陸路でタイのチェンマイへ向かうルートです。

ハノイから出発

ハノイ空港のベトナム航空機

ハノイのノイバイ国際空港から出発です。
雨上がりで滑走路が濡れているのが見えます。
ベトナム航空の機体がボーディングブリッジに接続、ここからルアンパバーンまでは約1時間のフライトです。

飛行機からの眺め

飛行機から見た山並み

ルアンパバーン上空に差し掛かると、窓の外に険しい山々が見えてきました。
霧がかかった緑の山並みが幾重にも連なっています。
ラオスがこんなに山がちな国だとは知りませんでした。

飛行機から見たメコン川と山並み

着陸態勢に入ると、山間を蛇行するメコン川が見えてきました。
緑の山々と茶色い川のコントラストがきれいです。
写真を撮った時は気づいていませんでしたが、後から確認すると翌日行くパク・ウー洞窟が写っていました。

ルアンパバーン空港に到着

ルアンパバーン空港ターミナル内部

ルアンパバーン国際空港に到着しました。
想像以上に小さな空港で、ターミナルを出るのに5分もかかりません。
到着ロビーと出発ロビーが一体になっていますね。

伝統的な高床式の宿へ

高床式家屋の外観

今回の宿は伝統的な木造の高床式家屋です。
Airbnbで見つけた時から楽しみにしていた宿で、実物を見た瞬間「これこれ!」と思いました。
緑に囲まれた敷地の中に、茅葺き屋根の建物がひっそりと建っています。
木製の階段を上がって2階に入る構造で、ラオスの伝統建築を体験できる貴重な宿です。

高床式家屋の2階室内

2階に上がると、茅葺き屋根の下に広いリビングスペースが広がっています。
木製の床にソファが置かれ、奥にはベッドが見えます。
窓から差し込む光が心地よく、風通しも良さそうです。

2階廊下から見た寝室

廊下の奥には寝室があります。
蚊帳が吊るされたベッドがありますね。
木の柱や壁に隙間があって風通しの良い構造ですが、その分蚊も入ってくるので蚊帳は必須です。

蚊帳のある寝室

こちらが寝室です。
白い蚊帳の中にベッドがあり、木製の窓からは外の緑が見えます。
エアコンがないのは予約時にわかっていましたが、暑いなというのが正直な感想でした。
風情はありますが、快適さを求める人には向かないかもしれません。

1階のカフェスペース

1階にはカフェスペースがあります。
竹で作られたカウンターにフルーツが並んでいて、なんだか南国に来た感じがします。
高床式の建物を支える太い木の柱が印象的で、ここでぼーっと過ごすのも良さそうです。

道路側から見た高床式家屋

道路側から見た宿の外観です。
近代的な白い建物の隣に伝統的な高床式家屋が建っているのが面白いですね。
新旧が混在しているのがルアンパバーンらしい風景だと思います。

バイクをレンタル

バイクレンタル店

宿に荷物を置いたら、すぐにバイクをレンタルしに行きます。
ルアンパバーンは小さな街なので、バイクがあれば自由に動き回れます。
Grabを呼ぶより自由ですし、何より安い。
1日1500円程度で借りられました。

バイクの操作説明を受ける

バイクの操作説明を受けています。
私は日本の普通自動二輪免許を持っているので合法に乗れますが、特に免許の確認はされませんでした。
ルアンパバーンには信号が一つもないと聞いて最初は不安でしたが、右側通行さえ気をつければすぐに慣れました。

メコン川クルーズ

クルーズ船に乗り込む

バイクを借りたらメコン川のほとりに向かい、クルーズ船に乗り込みます。
せっかくルアンパバーンに来たのだから、メコン川は見ておきたいと思っていました。
木製のデッキに赤いクッションが並べられた船で、結構大きいのですが2人で貸切にしました。
1時間3000円くらいです。

夕暮れのメコン川と山並み

船が動き出すと、川風が心地よく吹いてきます。
日中の蒸し暑さが嘘のようです。
メコン川の夕暮れ風景が目の前に広がり、しばらくぼーっと眺めていました。
遠くに山並みのシルエットが見えて、穏やかな時間が流れています。

メコン川に浮かぶボート

メコン川には多くのボートが浮かんでいます。
夕暮れ時の空と霧がかかった山々を背景に、複数のクルーズ船や小舟が行き交っています。
水面に映る夕焼けの光がきれいで、何枚も写真を撮ってしまいました。

川沿いの水上レストラン

川沿いには竹や木で作られた水上レストランがあります。
テラス席で観光客たちが夕食を楽しんでいる様子が見えました。
「あそこで食べるのも良さそうだな」と思いながら眺めていました。

メコン川を渡るフェリー

メコン川には車やバイクを積んで対岸へ渡るフェリーも走っています。
ラオスの国旗を掲げた青いフェリーに白いワゴン車が積まれていました。
橋がないので、地元の人々にとっては重要な交通手段なのでしょう。

夜のメコン川

夜になるとメコン川沿いのレストランやボートの明かりが水面に反射します。
昼間とはまた違った雰囲気で、川沿いの建物の灯りが暗闘の中に浮かび上がっていました。

夕食はナイトマーケット

ナイトマーケットの屋台

夕ご飯はバイクで街を走っていたら見つけたナイトマーケットで食べることにしました。
特に下調べはしていなかったのですが、人が集まっているところに行けば間違いないだろうと思って入ってみました。

賑わうフードコート

ナイトマーケットは屋根付きの広いスペースで、木製のテーブルと椅子が並んでいます。
かなり賑わっていて、観光客も地元の人も混ざって食事を楽しんでいました。

食事を楽しむ観光客

隣のテーブルでは西洋人の観光客が笑顔で会話を楽しんでいます。
ビールを飲みながらリラックスした様子で、国際色豊かな雰囲気でした。

チャーハンとPepsi Black

私はチャーハンとPepsi Blackを注文しました。
にんじんや卵、肉が入ったシンプルなチャーハンです。
正直に言うと、味はちょっと物足りない印象でした。
ハノイやタイの料理と比べると味付けが控えめで、「ラオス料理ってこういう感じなのかな」と思いました。

夜のルアンパバーン

夜の街並み

食事の後は夜のルアンパバーンの街を散策しました。
コロニアル様式の建物が並ぶ通りを歩いていると、タイムスリップしたような気分になります。
道沿いにはトゥクトゥクやバイクが停まっていて、のんびりとした雰囲気です。

トゥクトゥク

ルアンパバーンのトゥクトゥクは三輪バイクタイプです。
タイのトゥクトゥクとはちょっと形が違います。
街中の移動手段として活躍しているようですが、私はバイクを借りているので今回は乗る機会がありませんでした。

夜のベーカリー

夜のベーカリーには、クロワッサンやスコーン、マフィンなどのパンがずらりと並んでいます。
フランス植民地時代の影響で、ルアンパバーンにはベーカリー文化が根付いているそうです。
明日の朝食はここで買おうかなと思いました。

宿のカフェスペースで夜を過ごす

宿の1階カフェスペース

宿に戻り、1階のカフェスペースで夜を過ごしました。
木製のテーブルにバナナとお茶が置かれていて、静かな時間が流れています。
太い木の柱に囲まれた空間は素朴で心地よいです。

まとめ

ハノイからルアンパバーンへの初日は、伝統的な高床式家屋への宿泊、バイクレンタル、そしてメコン川クルーズと、盛りだくさんの一日でした。
世界遺産の街は想像以上に穏やかで、メコン川の夕暮れはきれいでした。

高床式の宿は風情がありますが、エアコンがなく蚊帳が必要な環境は、快適さよりも文化体験を優先した選択でした。
正直、暑くて寝苦しい夜になりそうです。
食事は素朴な味で、個人的にはもう少しパンチが欲しいところでしたが、これもラオスらしさなのかもしれません。

明日はパク・ウー洞窟や街の観光を予定しています。
信号が一つもない穏やかな街でのバイク移動も、もう慣れてきました。


この旅の記事シリーズ

ハノイ→ルアンパバーン→チェンマイ 10日間の旅(2025年10月30日〜11月8日)

  1. ハノイ経由ラオス旅行 - 旧市街で過ごす予定外の一夜 - 2025/10/30
  2. ルアンパバーン到着 - 伝統家屋とメコン川クルーズ - 2025/10/31
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