グランドサークルの旅1日目はラスベガスからルート66を走り、グランドキャニオンに到着するところで終わりました。
2日目は朝6時過ぎから動き出した、なかなか密度の高い一日になりそうです。
マーサーポイントで夜明けを待つ¶
朝6時すぎ、マーサーポイントへ向かいました。
展望台の柵に沿って人が並んでいます。みんな日の出を待っているのでしょうか。
4月のグランドキャニオン、朝の空気はちょうど良い気候でした。
清々しくて、静かで、声を大きくしたくない感じの早朝です。
地平線のあたりが淡いオレンジとグレーのグラデーションに染まり始め、太陽がわずかに顔を出してきました。
大勢の人がカメラやスマートフォンを構えています。みんな同じものを見ています。
霞の中に幾重にも重なる地層の台地が広がっています。
柔らかい朝の光が当たると、赤茶けた岩肌の色が微妙に変化して見えます。
なにか思うのだけど、何を思っているのかわかりません。なんか岩です。デカい。
木々の間から望遠で見ると、崖の突端に2人組が腰を下ろしているのが見えました。
谷を眺めている見知らぬ観光客ですが、構図が決まっていてついシャッターを押してしまいました。
General Storeで朝食を調達¶
一通り眺めてから朝ご飯の時間です。
ホテルのレストランに並ぶ気分でもなかったので、近くにあるGeneral Storeへ向かいました。
公園内にある木板張りの雑貨屋さんです。
食料品から雑貨まで一通りそろっていて、観光客に便利な存在です。
ローストビーフ&スイスチーズのサンドイッチと、小さなドリンクを購入して店の前のテーブルで食べます。
これで440kcalとのことで、これからトレイルを歩くと思うとちょうどいいくらいです。
ブライトエンジェルトレイルへ¶
朝食を終えたら、今日のメインイベントです。
ブライトエンジェルトレイルヘッドへ向かいます。
「BRIGHT ANGEL TRAILHEAD」と刻まれた大きな石の標識。
グランドキャニオンで最も人気のあるトレイルの入口です。
案内板によると、谷底まで下ると往復で1〜2日かかるとのこと。今日は途中まで下って戻ってくる予定です。
ここで想定外だったのが、馬の存在です。
このトレイル、馬に乗って下るツアーがあるのです。
ヘルメットをかぶった観光客が馬に乗り、ガイドに引率されて出発していく様子が見られました。
ただ、馬ツアーには副作用があります。
馬がトレイルに糞をするため、トレイルセンター周辺はなかなかの匂いがします。
景色は素晴らしいのですが、鼻を使わない観光というわけにはいきませんね。
トレイルを下る¶
序盤は岩を刳り抜いたトンネル区間があります。
砂岩の壁面に地層の縞模様が刻まれていて、見ながら歩いていると古代の地球の時間軸がちらりと顔を出す感じです。
左右に聳える断崖の間を縫うように道が続き、その先にグランドキャニオンの景色が広がっています。
見下ろすとこうなっています。
谷底の緑がかなり遠くに見えて、自分がどこまで下りてきたのかよくわかりません。
コロラド川はあるのでしょうか。川はみえません。
トレイル自体はよく整備されていて歩きやすいです。
石が敷かれた道が緩やかにカーブしながら続いています。行き交う人も多く、人気のトレイルというのがよくわかります。
振り仰いで撮ったのがこちらです。
赤みがかったベージュ色の岩壁が空まで続いています。
見下ろしても見上げても、スケールが違います。
ある程度下ったところで折り返しました。
下りより上りの方がしんどいのはわかっていましたが、案の定しんどかったです。
デザートビュー展望塔へ¶
トレイルを切り上げて、次の目的地へ移動します。
グランドキャニオンの東端にある、デザートビュー展望塔です。
石積みの円筒形の塔が青空に向かって聳え立っています。
1932年に建設されたもので、ネイティブアメリカンの建築様式をモチーフにしているとのことです。
ここへ来て初めてコロラド川が見えました。
マーサーポイントやブライトエンジェルトレイルからは川はほとんど見えないのですが、デザートビューからは渓谷の底を流れる川が確認できます。
エメラルドグリーンのコロラド川が渓谷の底を蛇行しています。
肉眼だとわかりにくかったのですが、カメラには写っていました。
この写真を後で見返して「あ、ちゃんと写ってたんだ」と思ったくらいです。
蛇行するS字の流れと、乾燥した赤茶の大地との対比がなかなか良かったです。
縦で撮ると、空から谷底まで一枚の絵のようにおさまりました。
水平線まで台地と谷が続いています。
東側を広く撮った一枚。
曇り空でも岩肌の色はちゃんと出るもので、淡いピンクとグレーの景色が広がっていました。
崖の上で両手を広げてみました。
グランドキャニオンを背景にするとこうなります。
Yavapai Dining Hallで夕食¶
日が落ちてから、グランドキャニオンビレッジへ戻って夕食にしました。
Yavapai Dining Hallはカフェテリア形式の食堂で、木の梁が通る広いホールに観光客がたくさん座っています。
夕食時でかなり賑わっていました。
歩き回った後の食事は格別です。
料理は特別なものではないですが、それで十分でした。
深夜の星空撮影¶
夕食を終えてホテルに戻っても、それで終わりではありません。
この日の夜はグランドキャニオンで星空撮影をしようと決めていました。
深夜0時を過ぎてから、ブライトエンジェルトレイルへ向かいました。
少し下ったところで三脚を立てます。
岩壁が両サイドにシルエットとして浮かび上がり、その間に星が広がっています。
天の川がうっすらと見えて、地平線付近に薄明るい光の帯が広がっていました。
広角で撮ると、左右の断崖が弧を描くようにフレームを縁取り、その間に星が降り注ぐような一枚になりました。
天の川の淡い光の帯と薄雲が混ざり合っています。
この写真は左手に大きな岩壁のシルエットが入った構図です。
岩の存在感と、その向こうに広がる静かな星空の対比が気に入っています。
深夜1時過ぎまで撮影して、この日は終わりにしました。
まとめ¶
| 場所 | 所要時間 | メモ |
|---|---|---|
| マーサーポイント | 1時間程度 | 日の出前がおすすめ。人は多い |
| ブライトエンジェルトレイル | 2〜3時間(途中折り返し) | 下りは楽だが上りはきつい。馬ツアーあり |
| デザートビュー展望塔 | 1時間程度 | コロラド川が見えるビューポイント |
マーサーポイントとデザートビューは同じグランドキャニオンを見ているのに、かなり印象が違いました。
本当はもう一泊ここに泊まる予定でしたが、予定変更、ページに一泊することにしました。
翌日はグランドキャニオンを離れて、次の目的地へ向かいます。
この旅の記事シリーズ¶
グランドサークル・ラスベガス 10日間の旅(2026年4月8日〜17日)
- Day 1: ラスベガスからルート66へ、グランドサークルの旅が始まった
- Day 2: トレイルを下って、星空を見上げた夜 — グランドキャニオン2日目
- Day 3: 曲がっても曲がっても岩の壁 — ページでコロラド川を遡った日
- Day 4: 岩の迷宮と星降る砂漠 — アンテロープキャニオンからモニュメントバレーへ
- Day 5: モニュメントバレー・ツアー全記録 — 馬に乗って、ドローンを飛ばして
- Day 6: 雪と赤岩と星空 — モニュメントバレーからブライスキャニオンへの長い一日
- Day 7: ブライスキャニオンを歩く、そして高山病
- Day 8: ザイオンとゴーストタウン、セントジョージの夜
- Day 9: 赤い岩とプライムリブ — ファイヤーキャニオンからラスベガスへ、旅の最終日
- Critical Cycling - 極楽FSDでアメリカ周遊
- Critical Cycling - 極楽TUROでクルマ共有