グランドサークルの旅も4日目です。
この日は朝からアッパーアンテロープキャニオンのツアーがあって、夜はモニュメントバレーで星空撮影まで入れていました。詰め込みすぎかもしれません。
前回までの記事はこちら:
- ラスベガスからルート66へ、グランドサークルの旅が始まった
- トレイルを下って、星空を見上げた夜 — グランドキャニオン2日目
- 曲がっても曲がっても岩の壁 — ページでコロラド川を遡った日
朝のルーティン¶
この旅の朝はもうこれと決まっています。コンビニの「Any size 99¢」のフロスターです。
コーラ、ブルーラズベリー、チェリーなどのフレーバーが並んでいて、適当に選んで飲みます。スムージーというよりシャーベットに近い、冷たくて甘いやつです。
99セントは約150円。毎朝飲んでいます。
Antelope Point Launch Rampへ¶
集合時刻まで少し時間があったので、近くのAntelope Point Launch Rampに立ち寄りました。
レイク・パウエルのボート発着場で、水がエメラルドブルーに澄んでいました。
対岸の砂岩には白い線が入っていて、水位が下がっているのでしょうか。それでも水の色は独特の青で、昨日のコロラド川とはまた違う感じでした。
発着場への道は白とオレンジの縞模様の砂岩の間を下るスロープで、強い日差しが岩を白く飛ばしていました。
アッパーアンテロープキャニオンのツアー¶
集合地点には「UPPER ANTELOPE CANYON TOURS」の看板と旗が立っていました。
赤い荒野の中にポツンと立っているのが、いかにも西部という感じです。
白いミニバスに乗ってキャニオンまで移動します。砂地の上に何台も並んでました。アンテロープキャニオンは人気ですね。
入口は赤橙色の巨大な砂岩壁が縦に深く刻まれた割れ目で、観光客が暗い入口へ歩いていくのが見えます。
ここから中に入る、というだけでこの規模感です。
キャニオンの中へ¶
入口をくぐると、まったく別の空間でした。
岩の造形というより、彫刻に近いです。長年の水の浸食で削り出された波紋状の模様が赤とオレンジのグラデーションで広がっていました。
涼しくて静かでした。外の砂漠の暑さとはまったく別で、岩に囲まれた空間だけがひんやりと落ち着いています。
上部の細い開口部から黄金色の光が射して、渦を巻くような岩壁を照らしています。
炎のようでもあり、流れる水のようでもあり、何に例えていいのかわからない光景でした。
白い縞が螺旋状に刻まれた岩柱が中央にそびえ、左右を深い赤の岩壁に挟まれています。
自然がこういうものを作るということが、正直まだよく飲み込めていません。
光と影のコントラストが強くて、そのまま絵になります。
途中、風が強くなって砂が上から降ってきました。
岩の隙間なので風が通り道になるらしく、しばらく砂まみれになりながら歩きました。それでも、また来たいと思える場所でした。
キャニオンを出て¶
出口付近の外側から見上げると、岩が複雑に組み合わさった隙間から青い空が見えます。
内部の滑らかな波紋とは違う、荒削りな岩肌です。
キャニオン上部の丘から見下ろすとこんな感じです。赤茶色の砂漠の中の窪みに、あのスリットが刻まれています。
丘の上をガイドを先頭に歩いてバスまで戻ります。赤い大地と青空の下、人が連なって歩いています。
白いミニバスや荷台付きのトラックが並ぶ出発地点に戻ってきました。オレンジ色の金属の階段が砂地に立っています。
スクエアビュート付近のドローン空撮¶
モニュメントバレーへ向かう途中で、スクエアビュートの近くでドローンを飛ばしました。
道路の正面に大きな平頂のメサがそびえる一本道です。この感じが西部劇そのものです。
孤立した砂岩の巨塔が白い岩盤の台地から垂直に突き出しています。スクウェアビュートというようです。
橙と白のマーブル状の岩肌が上空から見るとこうなっています。地上では気づかなかった模様が広がっていて、後から見返すと細かいところをずっと眺めてしまいます。
スクエアビュートの近く、名前のわからない裂け目の周辺です。赤みがかった砂岩の台地が侵食されてできた崖と谷が幾重にも重なり、巨大な谷を形成しています。こんな複雑な地形が自然に形成されるのですね。
カイエンタで充電休憩¶
この日も数百キロの移動です。モニュメントバレーまでたどり着きまた戻ってくるだけの電力にはスーパーチャージャーが欠かせません。
カイエンタ(Kayenta)という小さな町でした。ナバホネーションの中にある街で、上空から見るとこんな感じです。左奥に黒っぽい尖った岩山が見えます。
今回のスーパーチャージャーはバーガーキングの敷地にありました。
充電中にバーガーキングへ入って、コーラ味のフローズンドリンクを買いました。
朝のフロスターとあわせると1日2本です。飲みすぎかもしれません。
アガスラ峰¶
カイエンタの先、道路沿いに突然現れた岩山があります。
アガスラ峰(Agathla Peak)です。
平原に突然突き出したような黒々とした尖った岩山で、ビュートとは明らかに雰囲気が違います。後から調べたら、これは火山なのだそうです。侵食されてできたビュートとは出来方が根本的に異なるとのことで、それが形の違いとして出ているのだと思います。
存在感が強くて、通り過ぎながらしばらく目で追っていました。
モニュメントバレーへ¶
アガスラ峰を過ぎるといよいよモニュメントバレーのエリアです。
遠景にビュートが霞んでいます。
砂嵐です。突然白みがかった空になって、前が見づらくなりました。
路肩に停めました。砂嵐の中に黒いテスラと霞んだビュートが並んでいます。気に入っている写真です。
いくつもビュートとメサが見えます。
ビジターセンターから¶
ホテルにチェックインして、展望台へ向かいました。
ウェスト・ミトン、イースト・ミトン、メリック・ビュートが赤い大地にそびえています。
絵ハガキで何度も見た光景が、そのまま目の前にありました。現実感がありませんね。なんだこれは。
夕景から夜へ¶
ご飯を食べた後、夕景を見ながらぼーと過ごします。
ビュートのシルエットの右に太陽が沈んでいきます。砂埃で霞んだ地平線が良い色を出していますね。
太陽が沈んだ後のブルーアワーです。空が深いブルーとピンクのグラデーションで、ビュートが2本見えています。
深夜のトレイルへ¶
夜中にトレイルに出てビュートの近くまで歩きました。
春なので天の川はまだ薄めです。月も半月に近くて、深夜には月が出てしまいました。それでも星は十分に撮れました。
ミトン2本が暗く切り立ち、その上に星が広がっています。地平線の遠くに街の明かりが漏れています。
近くの小さな岩塔と星空です。深夜のトレイルは静かで、自然と一体化しているような穏やかな気持ちでした。ちょっと寒かったです。
長時間露光で撮った一枚。人工衛星の光跡が数本写り込んでいます。右手に岩塊が暗く佇んでいます。
前景の低い岩の稜線と灌木が広がり、空一面に星が瞬いています。
アンテロープキャニオンは期待していた通りでした。
岩が光を変えるのを実際に感じながら歩けるのは、写真で見るのとは違う体験です。
モニュメントバレーは夜に来ると印象が変わります。昼の絵ハガキ的な風景より、夜のシルエットのほうが個人的にはしっくりきました。
この旅の記事シリーズ¶
グランドサークル・ラスベガス 10日間の旅(2026年4月8日〜17日)
- Day 1: ラスベガスからルート66へ、グランドサークルの旅が始まった
- Day 2: トレイルを下って、星空を見上げた夜 — グランドキャニオン2日目
- Day 3: 曲がっても曲がっても岩の壁 — ページでコロラド川を遡った日
- Day 4: 岩の迷宮と星降る砂漠 — アンテロープキャニオンからモニュメントバレーへ
- Day 5: モニュメントバレー・ツアー全記録 — 馬に乗って、ドローンを飛ばして
- Day 6: 雪と赤岩と星空 — モニュメントバレーからブライスキャニオンへの長い一日
- Day 7: ブライスキャニオンを歩く、そして高山病
- Day 8: ザイオンとゴーストタウン、セントジョージの夜
- Day 9: 赤い岩とプライムリブ — ファイヤーキャニオンからラスベガスへ、旅の最終日
- Critical Cycling - 極楽FSDでアメリカ周遊
- Critical Cycling - 極楽TUROでクルマ共有