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アメリカ南西部のグランドサークルを巡る旅に出ます。

ユタ、アリゾナ、ネバダをまたぐ広大なエリアを1週間ほどかけて走る計画で、旅の出発点はラスベガスです。

仁川乗り継ぎ

日本の空港19番搭乗口。KE742便・ソウル仁川行きの出発を待つ

13時40分、中部国際空港発のKE742便でまずソウル・仁川へ向かいます。
15時40分に仁川に着いて、乗り継ぎまで5時間20分。
21時発のKE5便でラスベガスへ飛ぶルートです。

仁川国際空港の第2ターミナル大ホール。卵型のガラス天井が幾何学模様を描く広大な吹き抜け空間

仁川空港はいつ来ても広いです。
天井まで抜けるガラスのドームが圧巻で、ただ乗り継ぎで通過するには少しもったいない空間でした。

仁川国際空港のデルタ航空ゲート248番。ラスベガス行きと表示された搭乗口

ゲートに「ラスベガス」の文字。インチョンでは乗り遅れたことがあります。時間には気をつけましょう。

仁川空港のシャワー室。清潔感のある白いシンク台とガラス張りのシャワーブース

乗り継ぎ時間を利用して空港のシャワー室へ。
5時間20分あるので余裕があります。
インチョンからラスベガスまで11時間20分のフライトです。
ここで一度リセットしですね。

機窓から見るアメリカ大陸

機窓から見下ろすアメリカ西部の砂漠地帯。円形農場が整然と並ぶ乾いた大地

着陸前に窓の外を見ると、赤茶色の砂漠に丸い農場が点在していました。
センターピボット灌漑と呼ばれる農業用の円形の構造物で、乾いた大地に水を引いていることがわかります。
ここからもうアメリカの規模感が伝わってきました。

ラスベガス到着

ハリー・リード国際空港のWelcome to Las Vegasのネオン風サイン

現地時間16時20分、ラスベガスに到着です。
日本を出てから約27時間かかっています。
「Welcome to Las Vegas」の看板が出迎えてくれます。
空港の中からもう、この街が何を売りにしているかよくわかります。

ラスベガス空港でUberドライバーが荷物を積み込む場面。白い中型SUVのトランクが開いている

空港からホテルまではUberで移動しました。
ドライバーの英語がスペイン語なまりで聞き取りにくく、なんとなく会話しながらホテルへ向かいました。
まあなまっていなくてもなんとなくしか会話できませんが。

ルクソールホテル

車内からルクソールホテルの黒いピラミッドとマンダレイベイを望む車窓風景

ホテルへ向かう途中、ストリップ沿いからルクソールが見えてきました。
ピラミッドというのは写真で見るよりはるかに存在感があります。

ルクソールホテル内部のエジプト風廊下。砂岩調の石壁と青いライトが照らす廊下をスーツケースを引きながら歩く

フロントまでの廊下のデザインが結構本気です。
砂岩風の壁、ブルーのアンダーライト。ホテルというよりセットみたいな感覚でした。

ルクソールホテルの客室。ツインベッドが並ぶ落ち着いた室内

部屋はシンプルなツインで、必要なものは揃っています。
廊下の派手さとの落差が少し笑えました。
このホテルはピラミッド型のために、エレベータが斜めに走っているようでとてもわかりにくいです。ウロウロしないとエレベータに乗れません。

ルクソールホテル前に停まるZooxの自動運転車。夕暮れのラスベガスを背景に卵型のロボタクシーが静かに走る

ホテルの前に出ると、Zooxが走っていました。
Amazonが開発した自動運転の電動ロボタクシーで、卵型のデザインが独特です。
こういうものが普通に道路を走っているというのが、ラスベガスらしいというか、アメリカらしいというか。

夜の買い出しとカジノ

Turoで借りたテスラ モデルYの車内から、深夜のラスベガス近郊を走る一本道。月が明るく輝く夜空

ホテルからUberでTuroの受取場所へ移動し、テスラ モデルYをピックアップしました。
TuroはアメリカのP2P型カーシェアで、個人が自分の車を貸し出すサービスです。
車は路上に駐車してあって、オーナーとは会いませんでした。テスラだとiPhoneのアプリで鍵が共有され、受け入れればすぐ乗り出せます。

深夜に車で近くのスーパーへ。
観光エリアから少し離れると、静かな住宅街が広がっています。
月が明るくて、砂漠の夜という感じがしました。

アメリカの大型スーパーのスナック菓子売り場。Doritos、Tostitoなど大容量パックが天井まで並ぶ棚

スーパーのスナック売り場に入りました。
袋のサイズがすごいです。日本だと業務用スーパーで見るようなものが普通の棚に並んでいます。

イン・アンド・アウト・バーガー

イン・アンド・アウト・バーガーの厨房。赤い制服のスタッフ2人が手際よく調理する清潔な厨房

旅の最初の食事はイン・アンド・アウト・バーガーにしました。
アメリカ西海岸を中心に展開するハンバーガーチェーンで、行ってみたかった場所のひとつです。

イン・アンド・アウト・バーガーのダブルダブルとフライドポテト。赤いトレーの上にシンプルなセット

ダブルダブルとフライを頼みました。
シンプルな食事なのですが、「あぁ、アメリカに来たな」という感じがします。
旅の始まりってこういう瞬間にあるものだと思います。

カジノ

ルクソールホテルのカジノフロア。紫・青・金のライトが輝くスロットマシンが整然と並ぶ深夜の光景

ホテルに戻ると当然カジノがあります。
深夜でも普通に稼働していて、眠らない街というのはこういうことかと思いました。
少し見て回りましたが、よくわからないのでやりませんでした。きっと面白いのだと思うのですが、勉強が足りません。

翌朝のルクソール

翌朝、ラスベガスの青空の下に輝くルクソールホテルのピラミッドとスフィンクスとオベリスク

翌朝、外に出てホテルを全景で見ました。
ピラミッド、スフィンクス、オベリスク。朝の光を受けて並んでいます。
夜とはまた違って、なんとも清々しい感じです。

グランドキャニオンへ出発

この日はグランドキャニオンまで移動する予定です。

目的地を設定、中継地点も設定、その後FSDボタンを押したら走り出します。なんじゃこれは。
駐車場から高速への合流、町中のドライブ、どれも問題なくこなしてくれて、全く怖くないです。すごいです...

フーバーダム

フーバーダム隣のマイク・オキャラハン橋。赤茶色の岩山を背景に白いアーチが空へ伸びる迫力ある橋脚

ラスベガスからグランドキャニオン方向へ車を走らせると、すぐにフーバーダムがあります。
まず目に入るのがバイパス橋で、岩山の間に白いアーチが大きく伸びています。

フーバーダムは1931年から1936年にかけて建設されたコンクリート製のアーチ式重力ダムです。
1900年代初頭からコロラド川の洪水調節と灌漑・発電を目的にダム建設が検討され、1920年代後半に議会が承認しました。
世界恐慌の時代に数千人の労働者が働いた大プロジェクトで、当時は世界最大のダムでした。
現在もネバダ・アリゾナ・カリフォルニアへの電力と水を供給し続けています。

ドローン空撮によるフーバーダムとレイク・ミードの全景。赤い荒野の中に白いダムと青い湖面が広がる

上空から見ると、乾いた岩山の中に突然青い湖が現れる光景がよくわかります。
砂漠にあれだけの水を蓄えているというのは、改めて見ると大きなことです。

同じくドローン空撮。砂漠の荒野を縫う道路とダム、広大なレイク・ミードの俯瞰写真

道路とバイパスとダムが複雑に絡み合っているのも、引きで見るとよくわかります。
ここまで来て、旅が本格的に始まったという感覚があります。

ルート66

アリゾナ砂漠のハイウェイ脇に立つWRONG WAYの赤い標識。どこまでも続く一本道

フーバーダムを出発し、インターステートでキングマン方面へ向かいます。
キングマンのあたりでインターステートを離れ、ヒストリックなルート66へ進路を変えました。
高速道路の方が早いのですが、「ルート66の方がいい」という話を聞いていたので。

FSDがそのまま切れ目なく走ってくれて、砂漠のまっすぐな道をほぼ自動で進んでいきます。
長距離の移動がかなり楽でした。

ドローン空撮によるアリゾナの砂漠ハイウェイ。地平線まで伸びる二本の直線道路と小さなトレーラー

上空から見ると、道路が地平線まで真っ直ぐに伸びています。
大型トレーラーが豆粒みたいに見えます。このスケールが気持ちよかったです。

キングマン

キングマン市街地の入口アーチ。両端にルート66のシールドマークが掲げられ、蒸気機関車が展示されている

ルート66沿いの街、キングマンに入ります。
入口のアーチにRoute 66のマークがあり、歴史的な街であることが伝わります。

ルート66沿いのレトロなダイナー内部。壁にナンバープレートや古いポスターがびっしりと貼られ、青いスツールが並ぶ

昼食はルート66沿いのダイナーへ。
壁にナンバープレートがびっしり貼られていて、雰囲気はよいですね。こういうのが見たかったのです。

ダイナーの壁面アップ。Route 66のナンバープレート、バットマンのポスター、コカ・コーラ看板などが所狭しと並ぶ

こういう壁。
Route 66のナンバープレートにコカ・コーラ看板、バットマンのポスター。アメリカ文化のコラージュです。

キングマンのメキシコ料理店で注文した食事。巨大なブリトーとナチョスとタコスが赤いトレーに並ぶ

料理が来て笑いました。
ブリトーの大きさが普通ではなく、全部食べきれませんでした。
味はおいしかったのですが、どう考えても多すぎました。

ハクベリー

ハクベリー周辺の廃墟風建物の前でギタリストがライブ演奏。白いハット帽をかぶった男性がアコースティックギターを弾く

キングマンからさらに走ると、ハクベリー(Hackberry General Store)があります。
ルート66らしさが凝縮された場所で、お店の前でギタリストが演奏していました。
錆びた壁とネオンとギターの音、という組み合わせがなんとも言えない雰囲気です。

ハクベリーのフェンスに飾られた牛の頭骨。サボテンと赤土の砂漠を背景に白い頭骨がぶら下がる

フェンスに牛の頭骨が飾られていました。
西部らしいというか、展示物なのか本物なのかよくわかりませんが、こういうものが普通に置いてある雰囲気がルート66ということでしょうか。

ハクベリーのHistoric Route 66看板と古いMobilgasポンプ。背後に赤茶色の山並みが広がる

「HISTORIC US 66 ROUTE」の看板の下に、錆びたMobilgasのポンプが並んでいます。
山を背景にしたこのアングルが、ルート66の絵として一番わかりやすいかもしれません。

ハクベリーのルート66レトロガソリンスタンド前に座る筆者。古いMobilgasポンプの横の木製チェアに腰掛けて笑顔

ポンプの前にの記念撮影ポイントで1枚。

ハクベリー・ジェネラルストアの店内。コカ・コーラ看板とアメリカ国旗が飾られ、お菓子やキャンディが並ぶレトロな雑貨店

店内に入ると、ルート66のお土産やお菓子、雑貨が混在しています。

セリグマン・ウィリアムズ

ハクベリーからさらに走ると、セリグマンを通ります。
ピクサーの映画『カーズ』のモデルになった街のようです。

セリグマンのHistoric Angel's Barber Shop Museum内部。バーバーチェアと壁一面に貼られた新聞や記念品

Historic Angel's Barber Shop Museumです。
バーバーチェアがそのまま残っていて、壁には何十年分もの新聞や記念品が貼られています。
街ごとひとつの展示みたいな感覚でした。

ハクベリー・ジェネラルストアで売られているルート66マグネットのお土産。カリフォルニア・ニューメキシコ・アリゾナの各州バージョン

ルート66のプレート。ほしい気もします。旅が終わってから振り返ると買っておけばよかったなという気がします。

セリグマンのRoute 66センテニアル(1926-2026)の大きな看板が描かれた建物。映画カーズのキャラクターも描かれている

世界一でっかいルート66サインとのことです。
Route 66の100周年(1926-2026)を祝う看板が建物に描かれていました。

ウィリアムズのメインストリート。Canyon Clubの看板とルート66の標識が並ぶ西部の街並み

ウィリアムズはグランドキャニオンへの拠点になる街です。
メインストリートにルート66の標識があって、こぢんまりしていますが雰囲気はなかなかよかったです。
時間があまりなくて少し歩いただけでしたが、またゆっくり来たいと思いました。

グランドキャニオンへ

グランドキャニオン近くの草地でエルク2頭が草を食む。背後にセージブラシの茂み

グランドキャニオンに近づくと、道路脇にエルクが出てきました。
普通に草を食べていて、車を止めてもあまり気にしていませんでした。
めっちゃ近づいて撮影していましたが、危ないので離れる方が良いようです。後で調べたらそうかかれていました。

グランドキャニオン・ヤバパイポイントからの夕景。幾重にも重なる岩盤の層が夕暮れの空の下に広がる

夕方にグランドキャニオンのヤバパイポイントに到着しました。
遠目に見ても底が見えないし、対岸がどれだけ遠いのかも最初は掴めません。
写真では伝わりにくいのですが、層になった岩盤が霞んで奥へ奥へと続いていく感じで、スケールが普通ではありません。

ウィリアムズかグランドキャニオン近くのレストランで食べたバーガーとフライ。白い皿にチーズバーガー、金属のバスケットにフライ

この日の夕食もバーガーでした。僕の中でアメリカといえばハンバーガーです。素晴らしい。
キングマンのメキシコ料理の量に懲りて、今度はシンプルなものを選びました。


初日の移動はかなりのボリュームでしたが、乗り継ぎからラスベガス、フーバーダム、ルート66、グランドキャニオンまで通して走れたのは良かったです。
明日からはグランドサークルの核心部に入っていきます。


この旅の記事シリーズ

グランドサークル・ラスベガス 10日間の旅(2026年4月8日〜17日)